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執筆者の写真篠原竜一

篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 11/10/2023

金利の上昇がようやく米経済に打撃を与え始めたかもしれないと市場参加者の多くが考え始め、米連邦準備制度理事会(FRB)による利上げは終了と考えているようだ。しかしながら、パウエルFRB議長は、はっきりしない。インフレ率を2%に下げる上で十分な引き締めを行ったと完全には確信を持てていない。


一方、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁は、もう少し自信を持っているようだ。必要になれば再度の利上げを検討するとしながらも、中銀預金金利を4%で維持すれば、インフレ抑制には十分なはずだと述べている。


そんな中、14日に発表予定の10月のアメリカの消費者物価指数(CPI)に市場の注目は集まっている。年内の相場の地合いが決まると言っても過言ではないだろう。


エネルギー価格の下落が全体の伸びを押し下げると思われるが、それだけでは安心できない。コアCPIがこの動きに併せ、伸びが鈍化するか否かに注目する必要がある。


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