篠原金融塾 ワールドシリーズ グローバルマーケットウィークリー 10/31/2025
- 篠原竜一
- 2 日前
- 読了時間: 4分
グローバルマーケットの最大の注目は連邦公開市場委員会(FOMC)後の米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の記者会見だ。
12月に開催されるFOMCで3回目の利下げを略織込んでいる市場参加者に向けて「そう簡単にはいかない」と6週間後の利下げが既定路線だという考えを否定した。
堅調な個人消費。急減速している労働市場。
どちらを重視するのかFOMCのメンバーで意見が分かれているということだろう。特に、FRB内では雇用の弱さについて、主に移民や求職者の減少による労働供給の減少を反映しているのか、それとも本当に需要の軟化を反映しているのかで意見が分かれているものと思料。
関税政策をきっかけに、企業が経費削減を進めるために人工知能(AI)技術を導入する動きが加速しているとすれば、労働市場の均衡がリスクにさらされているのかもしれない。しかしながら、もう少し経済指標を見てみないと何とも言えない状況であり、セントラルバンカーの中でも意見が分かれているということだろう。
マーケットでは、利下げ期待が後退、米国債が売られる展開となった。このところ堅調に推移している株式市場の上値がおさえられるほどの売られ方ではないものの、新たな材料なしには大きく動きにくい展開かもしれない。
それにしても物凄いワールドシリーズだった。まさに紙一重。
日本では巨人が負け、アメリカではヤンキースが負けがっかりしていたが、2025年のワールドシリーズは、まさに激闘。
第1戦は、激しい打ち合い。ブルージェイズ が 11-4 と 打撃戦でドジャースを圧倒。第2戦 は、山本投手が素晴らしい投球で完投、ドジャース が5-1で勝利。第3戦 は、延長18回の死闘 、フリーマン選手のサヨナラホームランで、ドジャース が 6-5 で勝利。
これで一気にドジャースが優勝するのかと思ったが、 第4戦 は、大谷投手が6回に連打を浴びて降板、リリーフ陣が踏ん張れず、ブルージェイズ が 6-2 で勝利。第5戦 は、スネル投手が3球で崩れ、ブルージェイズ が 6-1 で完勝。第6戦 は、山本投手が粘りの投球でブルージェイズの勢いを抑え込み、ドジャース が 3-1 と シリーズタイに持ち込んだ。
第7戦 は、大谷投手が3ランを打たれ、ブルージェイズのペースで試合が進んだ。9回裏1アウトとなり、諦めかけたドジャースファンもいただろう。しかしながら、第6戦から不調のパヘス選手に代わって出場していたロハス選手が同点ホームラン!
9回裏、2イニング目に入ったスネル投手が1死一、二塁のピンチを招いたところで、第6戦で先発し、試合途中からブルペンにも入っていた山本投手がマウンドに上がったが、先頭カークに死球を与えて1死満塁の大ピンチを招いた。
ここで、ロバーツ監督はセンターをエドマン選手からパヘス選手に交代。前進守備で挑んだ。続くバーショ選手の打球を二塁手ロハス選手が好捕し、難しい体勢から本塁へ送球してアウト。何とか凌いだ。
続く打者には、山本投手のボールを完璧に捉えられ、もうダメかと思ったら、パヘス選手とキケ選手が交錯しながらも、パヘス選手がジャンピングキャッチで大ピンチを救った。直前の守備交代も神がかっているとしか言いようがない展開に。
その後手に汗握る戦いとなったが、延長11回表にスミス選手がソロ本塁打で、ドジャースが5-4とリード。11回裏もマウンドには山本投手がマウンドに上がる。いきなりヒットを打たれ、1死3塁とピンチを迎えたが、続く打者を四球で歩かせ、1死1塁、3塁。結果としてしてはこれが大正解。山本の冷静な投球とベッツ選手の華麗なプレーにより、ダブルプレーでドジャースがブルージェイズを4勝3敗で下し、球団史上初のシリーズ連覇を達成した。シリーズで3勝した山本由伸投手がMVPを獲得!
それにしても、ここぞという場面でのファインプレーが目立ったシリーズだった。あとアウトを2つとればワールドシリーズを勝利というところまできたブルージェイズにとっては、悔しくて仕方のない試合、ドジャースにとっては、絶体絶命のピンチを山本投手が防ぎ、劇的な逆転勝利、記憶に残るワールドシリーズ第7戦となった。

株式会社ランプライターコンサルティングは、当サイトに掲載している情報の正確性について万全を期しておりますが、その内容について保証するものではありません。当サイトでは、信頼できる情報源から得た情報を、確実に掲載するようあらゆる努力をしておりますが、株式会社ランプライターコンサルティングは、間違い、情報の欠落、あるいは、掲載されている情報の使用に起因して生じる結果に対して一切の責任を負わないものとします。当サイトに掲載されている全ての情報は、その時点の情報が掲載されており、完全性、正確性、時間の経過、あるいは、情報の使用に起因して生じる結果について一切の責任を負わないものとします。また、あらゆる種類の保証、それが明示されているか示唆されているかにかかわらず、また業務遂行、商品性、あるいは特定の目的への適合性への保証、また、これらに限定されない保証も含め、いかなることも保証するものではありません。
