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篠原金融塾 9/11 雲一つない青空~グローバルマーケットウィークリー 09/15/2023

欧州中央銀行(ECB)は14日、主要政策金利を4.25%から4.5%に引き上げると決めた。今回の利上げが、このサイクルの最後となる可能性が高いと考える市場参加者が多いが、利上げの一時停止が示唆されたと考えておいたほうが良いと思う。ECBは、必要に応じ追加で利上げすることを躊躇しないだろう。


7月の連邦公開市場委員会(FOMC)では、政策金利を22年ぶりの高水準となる5.25~5.5%へ引き上げた。9月19~20日の次回会合については、政策金利を据え置きがコンセンサスとなっているが、打ち止め感は出ていない。


そんな中、植田日本銀行総裁の「マイナス金利の解除後も物価目標の達成が可能と判断すれば、(解除を)やる」というコメントが、当然ながら市場参加者の注目を集めている。


具体的な時期は、現状では「決め打ちできる段階ではない」としたが、来春の賃上げ動向を含め、「年末までに十分な情報やデータがそろう可能性はゼロではない」と述べている。


先週の繰り返しになるが、いよいよ日銀がYCCの修正に加えて、年内にもマイナス金利を解除する可能性がでてきた。個人的にはなるべく早く利上げを実施すべきだと考えるが、何はともあれ、年末に向けては、日米欧の金融政策の行方にグローバルマーケットは右往左往するボラタイルな展開となるだろう。




おまけ 暇なときに 雲一つない青空 2001年9月11日


9/11を知らない若い世代が増え、メディアで報道されることも少なくなった。仕方がないことだが、なんとなく寂しい気がするのも事実だ。私にとっても、9/11テロが起こる前は、テロ事件というのは、テレビの中、映画の中だけで起こる出来事だったし、避難訓練なども真剣に参加したことはなかった。しかしながら、ワールド・トレード・センターの50階にいた自分だけでなく、世界中の人々に影響を与えたまさに想像を絶する出来事だったことは間違いない。9/11の当日のみならず、あれからしばらくの間、戦闘機の轟音に怯えたり、炭そ菌のアラートでビルを非難したり、心が休まることはなかった。


そんな時に警察官、消防士など多くの人たちが立ち上がり、リスクを顧みず、命がけで我々を守ってくれたことは忘れられない。そして、お互いが助け合うといった雰囲気が醸成され、一体感は大きく高まった。


もう随分前のことになるが、ニューヨーク、マンハッタンのグランド・ゼロにあるナショナル・セプテンバー11メモリアル&ミュージアムに訪問したことがある。ミュージアムの中には遺族だと思われる人たちがいた。慰霊碑で同僚・友人たちの名前を見つけるとなんと表現してよいかわからないが、激しく心が動揺したことを覚えている。


「当日は雲一つない青空だった」と多くの人たちが口にする。正直雲だらけの今の世界。9/11が歴史となり、書物でしか語られないようになるのは仕方ないが、何の教訓にもなっていないことが悲しい。





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