篠原金融塾 デンソーアイリス! グローバルマーケットウィークリー 4/17/2026
- 篠原竜一

- 4月18日
- 読了時間: 4分
地政学リスク後退→原油安→インフレ懸念後退→金利低下→株高。
もちろん、停戦が恒久的な安定を意味するわけではなく、原油価格も再び上昇する可能性はある。しかし、少なくとも市場は最悪のシナリオが回避されたことを歓迎、グローバルマーケットのトレンドは大きく変わった。
米欧を中心に株式市場は力強く買われ、同時に主要国の長期金利は大きく低下した。最大の要因は、中東情勢の急速なデスカレーションだ。米国とイランの停戦合意、イスラエルとレバノンの一時停戦、そしてホルムズ海峡の封鎖リスクの消滅。数週間前まで市場を覆っていた最悪シナリオが一気に後退したことで、投資家はリスク資産へと資金を戻し始めた。
さらに原油価格が下落し、インフレ懸念が大きく後退したことも追い風となった。原油安は中央銀行の追加利上げリスクを和らげ、債券市場では買いが殺到。米10年債利回りは大きく低下、テックやグロース株を押し上げることに。
停戦はあくまで合意であって、恒久的な解決ではない。中東情勢は再燃リスクを常に抱えており、地政学的な火種が完全に消えたわけではない。最悪シナリオが遠のいたことで市場は落ち着きを取り戻したことは素晴らしいが、今後の展開を見極めるためには企業業績や景気指標といったファンダメンタルズの裏付けが必要になる。
さて、女子バスケットボールの話題を一つ。報道されることはほとんどないが、Wリーグ、女子バスケットボールは、日本代表チームがオリンピックで銀メダルを獲得するほどレベルが高く、とても面白い。
そんなWリーグのレギュラーシーズンが終了、プレーオフのファイナの第4戦で、デンソーアイリスがトヨタ自動車アンテロープスを70–51で下し、通算成績を3勝1敗とし、ついに悲願の初優勝を果たした。
デンソーはこれまで、何度も優勝に手が届きながら逃してきた。準優勝4回。積み重ねてきた悔しさと努力が、ようやく形になった。キャプテンの赤穂選手を怪我で欠く中、川井選手が司令塔としてチームをまとめ、シラ・ソハナ・ファトー・ジャ選手が攻守で存在感を示し、篠原、木村、今野、笠置選手が流れをつなぎ、薮選手が勝負どころで爆発する。感動的な優勝だった。
その中心にいたのは、やはり髙田選手だ。デンソー一筋18年目。MVPに輝いた髙田選手は、この日も21得点7リバウンドと圧巻のパフォーマンス。フリースローはプレーオフ全体で23本中23本成功。勝利へ導く存在感は絶対的だった。
試合後の「何度も諦めたくなる場面もあったが、やり続けたことで優勝に近づけた。成功する人は、成功するまで続けた人だと思っています」という言葉には会場が感動に包まれた。
日本人は真面目だ。バブル崩壊、リーマンショックに対し、日本人以上に素直に反省した国民はいないだろう。でも過去をいつまでも振り返り、批判、反省を繰り返すのではなく、成功を信じ、未来を切り開くことが大切ということを教えてもらった気がする。

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