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篠原金融塾 アメリカの金利が大きく上昇している グローバルマーケットウィークリー 3/27/2026

アメリカの金利が大きく上昇している。

 

米10年国債は、過去1か月で約45bp上昇、4.43%、30年固定モーゲージ金利は約65bp上昇、6.64%で越週。

 

原油高を背景としたインフレ懸念の高止まり、利下げ期待の後退により、スタグフレーション懸念が高まっていることが、金利上昇の主因となっている。ここから更に金利が上がるとすれば、イールドカーブはスティープニングしていくだろう。

 

この金利上昇は株式市場に影響を与えている。2月末に史上最高値を試したダウ平均、日経平均ともに地政学リスク・インフレ懸念・金利上昇を背景に過去1か月で約8%下げている。

 

これからもマーケットはイラン情勢の悪化に反応したり、その終結期待が高まったり、ボラタイルな展開が続くとしかいいようがない。

 

マーケットでは、この混乱は、比較的短期間で終わるとの根拠なき見方がコンセンサスだった気がするが、戦争というのは一度始まってしまうと自然に終わることはないのかもしれない。

 

アメリカはイランの核・ミサイル能力を大幅に削ぎたい 。イスラエルはイランの軍事能力を長期的に弱体化させたい。これに対し、イランは無条件降伏を拒否しているため、衝突は続く。

 

従って、軍事・外交の両面で、短期で終わると考えるのは楽観的過ぎると言わざるを得ない。原油市場が世界経済を揺らすことで、当事者にとって、現実的な妥協をせざるを得ない状況に追い込まれないと出口はみつけられないかもしれない。

 

アメリカにとっては、軍事目標の一定達成を宣言でき、イランにとっては、無条件降伏ではないと主張できる状況が必要だろう。

 

最悪なのは、ホルムズ海峡封鎖、湾岸諸国を巻込み、原油価格が150ドルを超え、世界経済にさらに深刻な影響を与えることだ。

 

短期的にはおそらく終わらない。しかしながら、最悪な状況にもならない。この間のどこかで終結はずだが、世界経済に与える影響は小さくはないだろう。今後のグローバルマーケットがどうなるかを予想することは難しい。

 

東京では桜が満開だが、マーケットは容赦なく現実を突きつけてくる。いま世界が直面している“嵐”は、単一の要因ではなく、複数の波が同時に押し寄せている状態だと思う。

 

アメリカは、インフレの粘着性に悩まされ、利下げ期待が後ずれ。ヨーロッパは、景気減速と財政問題が絡み、政策の一貫性が見えにくい。日本は金融政策正常化の初期段階だが、資源のない日本では、地政学リスクが実体経済リスクに直結している。

 

日本では、企業の賃上げと設備投資の本格化を継続できるか? アメリカのAI・インフラ投資は継続するのか? 新興国の資源・人口動態を背景とした成長は続くのか?サプライチェーン再編による新たな投資機会はどこにあるのか? 

 

世界が揺れるときこそ、新しいトレンドがより鮮明になるのも事実であり、慎重になるだけではなく、何かにチャレンジするチャンスがきていると信じたい。

 

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