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暇なときに 伝説のバンカー 宿澤広朗氏

89年5月に行われたスコットランドとの強化試合での勝利は日本ラグビー史に残る勝利として今でも語り継がれている。今は亡き日本ラグビーの巨星2人。


当時のチームのキャプテン平尾誠二氏。そしてもう1人大切な人を忘れてはいけない。その時の日本代表の監督だった宿澤広朗氏だ。


宿澤氏は、銀行の市場部門で仕事をする人で知らない人がいないほどの伝説のトレーダーで、三井住友銀行で取締役専務執行役員を務めた人だ。


日本興業銀行~みずほフィナンシャルグループの市場部門で働いていた私は、残念ながら直接お会いしたことはないが、宿澤氏がどんな相場観なのか当時の市場では注目されていたのを覚えている。また宿澤氏に仕えたことのあるバンクオブアメリカの同僚からはよく宿澤氏の話を聞いた。


そんな宿澤氏は、今から15年前に日本代表に外国人監督を招くべきと主張していたそうだ。その候補だったのが前回ワールドカップを指揮したエディ・ジョーンズ氏だ。日本人以外の監督、コーチが考える日本の強みと弱みがどこにあるのか知りたい、と主張していたそうだ(「勝つことのみが善である 宿澤広朗 全戦全勝の哲学 永田洋光著」より)。


結局は当時は外国人監督構想は、実現しなかったが、宿澤氏の想いは今に繋がっている。


15年前に来日した現日本代表キャプテンのリーチ・マイケル氏の独占インタビュー「ジェイミージャパンはニッポンの”未来”です」(日経マガジンスタイル9/20号)の中で彼は以下のように話している。


「外国人には、もともとの日本人にはない技術や、クリエイティビティ(創造力)、アダプタビリティ(応用力)があって、日本の社会に貢献しています。日本はこれからも外国人を受け入れて、一緒に働いていかなきゃいけない。」


「いろんな考え方、違う経験を持った人がいれば、そこからお互いに学ぶことができる。国籍とかどこ生まれとかは関係なく、人はみなひとりの人間ですから。」


いよいよ明日はサモア戦。そして前回のワールドカップで勝てなかったスコットランド戦が待っている。今は亡き宿澤氏、平尾氏も天国で勝利を祈ってくれているに違いない。


頑張れニッポン!

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