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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

Shinagawa International School(SIS)

2019年6月に訪問。


Shinagawa International School(SIS)を訪ねると、事務局長のケマル・テキン氏が笑顔で我々を出迎えてくれた。校長であり、理事長のメフメット・デニズ氏が会ってくれるという。

挨拶だけかと思っていたが、校長自らSISの説明と校内のツアーを1時間ほどかけとても丁寧にしてくれた。

まずは、Jingumae International Exchange School(JIES)の話を聞いた。JIESは日本で唯一国際交流プロジェクトに参加し、日本の公立小学校(神宮前小学校)と施設を共有していたという。しかしながら、手狭になり、IBプログラムを運営していくために2018年6月に東京都品川区の現在地(りんかい線品川シーサイド駅から徒歩5分)に移転し、SISとしての運営が始まったという。

クラス構成はプリスクール(3,4歳)、キンダーガーテン(5歳)、小学部(1~6年生)。SISは、IB World Schoolとして認定されている。その中のPrimary Years Program (PYP)を実施する学校である。


現在は100人を超える生徒が学んでいるが、デニズ校長によれば、IB PYPの質を維持しながら生徒に提供していくにはちょうど良いサイズだという。SISでは、インターナショナルスクールに通う3年生から10年生を対象に作られたアセスメントプログラム(International Schools’Assessment)を導入し、生徒の学力向上に努めている。

小学部では、子どものレベルに応じて、国語(母語としての日本語)もしくは追加言語としての日本語という形で日本語の授業が組み込まれている。40分の授業が毎日あるそうだ。英語については追加言語である場合、English as an additional language (EAL)のサポートが受けられる。また、生徒向けの課外活動が充実していて、28種類もある。

近隣との関係も良好だ。体育の授業ではコナミスポーツの施設で水泳を行う。徒歩5分のところにある運動場を品川区から借りている。近くの鮫洲運動公園を使用することもあるという。施設間の移動はスクールバスを使用しており、安全面も配慮されている。また近隣の小学校とも交流を持っている。また、PTAが企画するイベントを毎月開催しているとのことで、学校と保護者の関係が良好な証拠だ。

デニズ校長は、SISは、生徒(20か国以上)や教師が世界各地の出身者であり、多言語かつ多様な学びのバックグラウンドを持っているのが大きな強みだという。校長自身、生徒全員のことを良くわかっているという。今後、中等部の新設も視野に入れているが、規模を拡大することだけが目的ではなく、教育の質を維持しながら実施していくことが大切なので時間はかかるという。とても紳士的で誠実な教育者が率いるSISの今後の発展が楽しみだ。

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