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篠原金融塾 ジャネット・イエレン氏

女性初のFRB議長として金融市場から信任を得た経済学者が、女性初の財務長官としてアメリカ経済の指揮を執る。


バイデン次期大統領が、次期財務長官にジャネット・イエレンFRB前議長を充てる方針を固めたそうだ。イエレン氏の専門は労働経済学。民主党が雇用対策と金融規制を進めるうえでは、文句なしの人事だろう。各国当局者とのネットワークも盤石だ。


イエレン氏は、ブラウン大学を卒業後、イエール大学でPhDを取得、25歳でハーバード大学の助教授になった凄い経済学者だ。恩師は、ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・トービン氏だ。イエール大学時代にイエレン氏が学部生に対して行った授業はわかりやすく大人気だったそうだ。確かに歴代のFRB議長と比べてイエレン氏のスピーチは明快で、わかりやすい。夫はノーベル経済学賞を受賞したジョージ・アカロフ氏。おそらく世界で最も世界経済に精通している夫婦だ。2人はともにケインズ経済学者で、「資本主義は素晴らしいが、一定の限界があり、市場を機能させるには政府の介入が必要だ」という考えを持っている。


金融規制がどのくらい強化されるのかは気になるところだが、財政政策の面では、イエレン氏は、インフレよりも失業を問題にするはずであり、株式市場はイエレン氏の就任を歓迎するだろう。


債券市場は、財政赤字の拡大懸念・景気回復期待から長期金利を中心に上昇する可能性があるものの、ハト派で知られるイエレン氏だ。金利の大幅上昇は考えにくい。


為替については、リスク許容度が上がり、分散投資期待からドル安方向か?


FRB、ECB、BOJのトップが全員法律の専門家である今、イエレン氏の今後の発言は中央銀行のトップたちの発言よりも注目されるに違いない。





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