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篠原金融塾 グローバルマーケット(週次)
米株式市場は乱高下。結局、前週比Dowは-17%、S&Pは-15%、Nasdaqは-13%、と大幅に下落しての越週となった。米国債は引き続き中期セクターがアウトパフォームする形で買われている。前週比でみると、原油は-28%と大幅安、金も-1.8%売られている。最も流動性が高い米国債市場のbid/offerも広がってきた。ここまでボラティリティが上昇するとやむをえない状況だろう。
一方で、ドル円は110円台後半へ急上昇しており、逃避先として米ドル需要が急激に高まっている。Cash is King… 流動性が混乱するのはこれからだ。
一番心配なのはアメリカが大混乱だということだ。
トランプ政権は感染封じ込めの戦略について、検査からソーシャル・ディスタンシング(社会的距離の確保)へと軸足を移している。
米ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は20日、新型コロナウイルスの封じ込めに向けて、生活に最低限必要とされるスーパーマーケットなどの業種を除くあらゆる企業に対し、全従業員を自宅待機させるよう命じた。住民にはできる限り外出を自粛するよう要請した。この制限は22日夕から実施する。
病院、スーパーマーケット、薬局、公共交通機関など生活に欠かせないサービスを提供する企業以外の企業が命令に従わない場合、民事の制裁金を科すという。
個人・企業にとって想定外のことばかりが起こり始めた。アメリカ頼みだった世界経済。まだこの混乱は始まったばかりだ。
繰り返しになるが、フェアバリューから考えると売られすぎというような分析は今この瞬間は役に立たない。買いが買いを生み、売りが売りを生む。戦ってはいけない。出来ることはリスクを縮小することだ。
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