篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 9/25/2026
世界の中央銀行は、インフレを抑制するため、金融政策の引き締めを実施している。その結果、日米欧の国債利回りは、数十年ぶりの高水準に上昇している。市場参加者は、これらの中央銀行が引き締めを続けるだけでなく、当面は金利を高水準に維持するとみている。
こうした金利上昇にもかかわらず経済が力強さを示しているということは、人工知能(AI)向け投資拡大が物価を押し上げている一方で、AI投資が今後何年にもわたって生産性を押し上げると期待していることが足許の経済成長も支えているのかもしれない。
人口の高齢化に伴う貯蓄需要の高まりや、生産向け投資意欲の減退などを主因に世界経済は過剰貯蓄の状態となっていたが、AIが状況を大きく変えているのかもしれない。世界的に投資が急拡大している。米経済は景気拡大をリスクにさらすことなく、やや高めの政策金利に対応できるのかもしれない。
ということは、今起きている金利上昇は物価上昇を防ぐためというよりは、AI投資が過剰貯蓄を減らし、世界経済成長を押し上げている結果起きているということなのかもしれない。
ウォーシュFRB議長は、今月実施された利上げについて「緩和の度合い」を縮小するものだと説明しており、利上げ後も金利が経済を抑制するとは考えていないということだろう。市場参加者は、さらなる利上げを警戒している。
金利はこれからも上がると考えていたほうが良いのかもしれない。

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