篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 6/25/2021


先週開催されたFOMCでは、政策金利の誘導目標を維持し、月額800億ドルの米国債と400億ドルのモーゲージ債の購入継続を決めた。しかしながら、利上げ予想時期については大幅に前倒しされ、2023年に2回の利上げと考えていることが明らかになった。また、国債購入による刺激策の縮小へ道を開いていることも認めた。


同時にアメリカの金融政策の正常化が始まると言っても、インフレが更に加速しない限り、完全雇用が実現されるまでは利上げは行われないだろう。従って、グローバルマーケットから一気に過剰流動性が引き上げられるわけではない。


しかしながら、市場参加者が頭に入れておいた方が良いことがある。パウエルFRB議長はFOMC後の記者会見で「現在は極めて異例の時期であり、このような状況に遭遇する経験のひな形はない」「われわれのデータ理解能力について謙虚でなければならない」と述べた。FRB議長がこのようなコメントをする必要があるほど、アメリカ経済は堅調だということだ。


FOMC後に動揺した株式市場は落ち着きを取り戻したようだが、先週1週間で米国10年債金利は約8bpn上昇し、1.52%で越週した。1.25%-1.75%のレンジ内で推移している限り、株式市場に大きなダメージを与えるようなことにはならないだろうが、欧州各国の国債金利も上がり始めたのは気になるところ。


日本でもいよいよワクチン接種が加速し始めた。先行きに対してネガティブな報道の多かった日本だが、本日の日経新聞の一面の記事は「起業熱 世界でV字回復」。とても興味深い前向きな内容だ。過去の発想だけでは未来が描けない時代に突入した。世界的な危機である新型コロナの感染拡大を、逆に大変革の時代の到来、チャンスと捉え、日本も世界も動き始めている。何だか私もワクワクしてきた。


危機時には、グローバリゼーションの反動、自国第一主義という動きが世の中を主導するが、平時に戻れば、グローバリゼーションの動きは更に加速する。日本の人口減少、少子高齢化は深刻だが、グローバリゼーション再加速の動きは、失われた30年を抜け出す絶好のチャンスの到来だと私は思う。





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