篠原金融塾 グローバルマーケット(週次)
来週はグローバルに株式市場が高値を試す展開になりそうだ。
アメリカの5月の非農業部門就業者数は前月比250万人増加し、失業率は4月の14.7%から13.3%に低下。週次で発表される新規失業保険申請件数は引き続き、失業者の増加を示していることに加え、米供給管理協会の調査でも、労働市場は5月も悪化が続いていたことから、エコノミストたちが、5月に失業増の流れが反転すると予想出来なかったのは仕方がない。
今回の雇用統計には疑義があるという声も聞こえてきそうだが、労働市場が5月に上向き始めたのは事実だろう。そして6月は更に改善するはずだ。今の市場のセンチメントから考えると、米株式は底堅く、米国債はイールドカーブがスティープしながら金利が上昇する展開が続きそうだ。欧州国債も経済再開をテーマにドイツ国債、フランス国債が米国債同様の値動きになっている一方、イタリア国債金利は大幅に低下している。
アメリカは、1)店舗が破壊され、都市が燃やされ、2)米中問題が再燃、3)新型コロナウイルスの感染第2波リスクが払しょくできない、状況で問題だらけだ。日本でも東京アラートが発出された。しかしながら、重要なことは、グローバルに経済が再開し、アメリカでは、5月には既に労働者が採用され、失業率が低下し始めたという事実だ。経済再開の動きを大幅に妨げる動きがない限り、6月、7月、8月と景気が回復していくと考えるのが自然だろう。

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