篠原金融塾 グローバルマーケット(週次)

引き続きグローバルマーケットの値動きが凄まじい。


注目すべきはイタリア国債が大暴落していることだ。この一週間で米10年債が0.773%から0.983%へ21bp、独10年債が-0.712%から-0.539%へ17bp、仏10年債が-0.336%から0.015%へ35bp金利上昇する中、伊10年債は1.090%から1.812%へ72bpも金利が上昇している。


株式市場の前週比を見てみると、Dow -10.4%、S&P500 -8.8%、Nasdaq -6.3%、DAX -20.0%、FTSE -17.0%、Nikkei -16.0%と大幅に下げているが、特にイタリア株は、30%を越える下げとなっている。


新型コロナの感染拡大が深刻なイタリアでは、飲食店などの営業停止措置が始まり、経済活動の停止を嫌気した処分売りが加速していると言われている。


何を意味しているのであろうか?


クレジットの評価が劣後する国の国債が売られ始めたということだ。この動きはクレジットマーケット全体に波及する。クレジットの良い社債と悪い社債の2極化が起こる。一定以上の格付けの社債に資金は集中し、それ以下の社債から資金が逃げていく。


世界中の中央銀行は、市場の流動性を確保する為に大々的に資金供給を行うと公表しているが、彼らが心配しているのはクレジットマーケットの崩壊だと思う。


リーマンショック時にはモーゲージマーケットが壊れた。サブプライムマーケットが崩壊し、サブプライムを原資産とする証券化商品が最終的には音を立てて崩れていった。


今回はクレジットマーケットだ。このところ世界中の過剰流動性が低金利な状況下、クレジットマーケットに大量の資金が流れ込んでいた。


その逆流が起きるのは時間の問題だ。


トランプ大統領が欧州から米国への入国を30日間禁止した。米空港には欧州からの人が殺到しているらしい。アメリカへのヒトの流れが止まる、この影響は凄まじいはずだ。過去に経験したことがない。


更にアメリカの緊急事態宣言で多くのアメリカの大学は春休み前の試験を中止し、直ちに春休みに入る学校が多い。アメリカでは学生寮に住む大学生が多いが、春休みが早まり、退寮の準備に取り掛かっている学生が多い。春休み明け後に寮に戻ってこないように指示している大学が多く、今学期の残りの授業はオンラインで行う大学が殆どだ。


ボーディングスクールは春休みの真っただ中だが、初休みを4月の上旬まで延長する学校などが増えている。


アメリカ政府が打ち出した明確な方針は「ヒトの流れ」を止めることだ。モノの流れが止まり、そしてヒトの流れが止まる。


恐ろしいことが起きそうだ。



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