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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 篠原金融塾 不安定な世界

株式市場は一旦落ち着きを取り戻しているが、米中の戦いは続いている。人民元が4か月ぶり安値をつけた。米中の貿易量を考えると中国が通貨安だけで関税引き上げの影響を相殺することは難しいが、米政府による関税引き上げの影響を相殺することにはなる。中国は資本流出に耐えられるのかという識者もいる。1ドル=7元を試すのであろうか?


中東も緊迫している。ホルムズ海峡でサウジアラビアのタンカーが攻撃を受けた。同国の石油パイプライン施設が爆発物を積んだドローンの攻撃を受けた。


米国防総省は既にパトリオットを中東に追加配備した。トランプ米大統領はイランによる攻撃あるいは核開発の加速があった場合に備え、米政権が中東に最大12万人の部隊を派遣する軍事計画を検討しているとする米紙の報道については否定。同時に、「このような計画が必要にならないことを願う。実際にそうなったとしても、報道とは比べようもないほど大規模な部隊を送ることになるだろう」と恐ろしいことを言っている。


地政学リスク、政治リスクに賭ける運用は避けるべきだが、緊張感が一番高まった時でも大幅な金利低下はなかったことを考えると、更なる金利低下は実体経済への影響に市場が注目する時なのであろう。



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