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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに アメリカ対中国 未来の覇権争い(第2回)

シリコンバレーから中国に技術を持って帰ってくる技術者のことを「海亀(ハイグェイ)」というらしい。「中国制造2025」計画を支える中心的な人材がまさに海亀であり、この5年でその数なんと200万人とのことだ。当然ながら、中国政府はこの海亀に手厚い支援を行っている。それにしても、シリコンバレーで働いている中国人が何故そんなにいるのだろうか?


米国国際教育研究所によると2017/18年にアメリカで勉強する留学生(大学、大学院、交換留学、その他研修など)は、1,094,792人。全学生の5.5%に当たる。トップ10は以下の通りとなっている。


1、中国 350,755 (33.2%)

2、インド 186,267 (17.9%)

3、韓国 58,663 (5.0%)

4、サウジアラビア 52,611 (4.1%)

5、カナダ 27,065 (2.4%)

6、ベトナム 22,438 (2.2%)

7、台湾 21,516 (2.1%)

8、日本 18,780 (1.7%)

9、メキシコ 16,835 (1.4%)

10、ブラジル 13,089 (1.3%)


凄い数の中国人留学生がアメリカの高等教育を受けているということだ。中国人とインド人留学生が留学生全体の51.1%を占めている。


過去を振り返ることはあまり好きではないが、1999/2000年の中国からの留学生は54,466人、インドからの留学生は42,337人だったのに対し、日本からの留学生は46,871人で世界2位だった。その時期と比較すると現状は約6割減だ。


当時の留学生は全体で547,867人だったことを考えると留学生数が略2倍の規模になる中、日本人留学生は増えるどころか減っている。若者の数が減っているのだから仕方ないと一言で片づけられることではないように思うのは私だけでしょうか?(つづく)

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