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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 篠原金融塾 雇用統計は強かった!

連銀(FRB)による50bp利下げ期待は略剥落。しかしながら、25bpの利下げは依然として完全に織り込まれている。 何故?


私は引き続き7月のFOMCでの利下げを決め打ちしないほうが良いような気がする。私は引き続きFRBは世界一の中央銀行だと信じているし、FRBにも意地があるだろう。


パウエルFRB議長が10日の議会証言でハト派な姿勢を示さなければ、イールドカーブはフラットしながら、金利は大幅に上昇する可能性がある。


「委員会はFF金利の目標レンジに対する今後の調整の時期と規模を決めるにあたり、目標とする最大雇用および2%のインフレ目標に照らし、経済の実績と見通しを評価していく。この評価では、労働市場環境の尺度やインフレ圧力とインフレ期待の指標、金融および国際情勢の解釈を含む幅広い情報を考慮する。」


前回のFOMC声明文だ。この声明文から考えると「金融および国際情勢の解釈」をFRBは今後のリスクと考えており、FRBは利下げを実施するという理屈になる。


欧州系投資銀行の収益状況が冴えないこと、イラン情勢、そして中国との通商交渉はFRBが25bpの金融緩和を行うことにより何か改善するのでしょうか?


マネタリストたちに任せていたら世界中が過剰流動性であふれかえった。過剰流動性がリスク資産を押し上げているが、生産性の向上には結びつかず、潜在成長率を押し上げることは出来ていない。加えてインフレどころかディスインフレの状況が続いている。お金のコストがゼロの世界の悪影響は確実に出てきている。パウエル議長が仮にハト派なコメントをすれば、株式市場は上値を試すだろう。しかしながら、それが本当に良いことだとは私には思えない。

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