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全世界から100万人…「米国留学生」は何を学んでいるのか?

「中国」と「インド」からの米国留学生が急増


米国の高等教育機関で学ぶ留学生は、1955年34,232人、1965年84,045人、1975年154,580人、1985年342,113人、1995年452,653 人、2005年 565,039人、2015年974,926人に増え、そして、2016年に1,000,000人を超えました。


第二次世界大戦後、米国がいかに留学生の受入れに力を入れてきたかがわかります。そして、2000年に入ってからは、中国やインドを中心に、急速に米国で学ぶ留学生が増えています。


米国の大学数は世界一で、様々なレベルの学校があります。実学を学ぶ大学、教養を身に着ける大学、研究に力を入れている大学などがたくさんあります。また、ほとんどの私立大学には学生寮が完備されており、留学生にとっては安心して学ぶことできます。


11月18日、国際教育研究所(IIE)および米国国務省によって公表されたOpenDoors®2019によると、2018~19年には、1,095,299人(対前年比+0.05%)の留学生が米国の高等教育機関で学び、史上最高を記録しました。留学生は、米国の高等教育人口全体の5.5%を占めています。


内訳を見ると、留学生の51.6%がSTEM分野を専攻しています。留学生が一番多く学ぶ分野は工学であり、全留学生の21.1%を占めています。注目すべきは、2018~19年には、数学およびコンピューターサイエンスを学ぶ留学生が9.4%増加、ビジネスマネジメント分野で学ぶ留学生を抜き、2番目に大きな分野になったことです。


米国には、OPT(Optional Practical Training)という大学・大学院卒業後、一定の期間アメリカ国内で就労出来る制度があります。何を勉強したかによって米国で働ける期間が異なり、通常は1年ですが、STEM分野を学んだ学生は、3年間の実地訓練を目的として米国で就労することができるようになりました。


OPTプログラム終了後は労働許可がなくなるのでそのまま米国で働くことはできませんが、このOPTプログラムの変更がSTEM分野の留学生を増やしている大きな要因となっています。


今回発表された国別留学生数は以下の通りとなっています。