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執筆者の写真Ryuichi Shinohara, CEO

篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー  (おまけ バスケ日本女子代表) 8/6/2021

アメリカの7月の非農業部門就業者数は94万3,000人と市場のコンセンサスを上回る内容。過去2か月分も上方修正だ。失業率は5.4%に低下。時間当たり賃金も対前年比4%上昇している。株は史上最高値を更新し、米国債は売られたが、それでも米10年債は1.3%という低金利の状況が続いている。


斯かる状況下、FRBの超低金利政策は続いている。加えて、インフラ投資法案など、巨額の財政支出が待っている。あたかも金融危機が今この瞬間に起きているかのような金融・財政政策が実施されている。アメリカのインフレリスクは明らかに高まっているにもかかわらず、金融引締のペースは過去に見たことがない程ゆっくりだ。


過剰流動性の行き場がなくなり、金融市場に待機資金が積み上がっている。アジア、中南米、東欧、中東、アフリカの企業を対象にした特別目的買収会社(SPAC)が、速いペースで成長している。上半期には新興国市場に特化した新たなSPAC60社がSECに届け出たそうだ。行き場のない過剰流動性が割安の世界を追いかけ続けている。低金利が続く以上、アルファを求める投資家としてはリスク資産を保有しないわけにはいかない。こういう時には最後は高値掴みすることを覚悟のうえで、買い続けざるを得ないのかもしれない。


米国債は何かがあった時のヘッジツールとしては機能しそうであり、売られたところは買いたい向きが多いのかもしれないが、さすがに今の金利水準は低過ぎる。量的緩和縮小の時期は近づいてきており、買い向かうのはもう少し待ちたい。


おまけ バスケ日本女子代表


東京オリンピックでは、バスケットボール日本女子代表が大活躍だ。バスケ経験者たちにとってこんなにオリンピックで盛り上がれるのは初めてで興奮している。準々決勝では、林選手の逆転3ポイントシュートが決まり、ベルギーを1点差で破り、史上初となるオリンピック準決勝進出を果たした日本。フランスとの準決勝では、1qは苦戦するも、3ポイント攻勢で点差を離し、41−34と逆転して試合を折り返す。3qの赤穂選手は凄かった。68−50とさらに点差を広げ、勝負が決まった。史上初の決勝進出だ!ポイントガードの町田選手のオリンピック記録となる18アシストは圧巻。


さあアメリカとの決勝だ。勝てると思っている人は少ないだろう。日本は予選リーグ2試合目で、大会7連覇を目指すアメリカと対戦している。1qは、うまく流れをつかみ、日本は30対28とリードしたのだ。2q以降はアメリカの高さに屈し、結果だけを見れば69対86で完敗だったが、戦えることはわかっている。アメリカが決勝で一番やりたくなかったチームは日本だろう。日本のスピード、シュート力はアメリカに負けていない。その位日本は強い。ポイントは、アメリカとの試合ということを意識しないで、町田選手が躍動し、どれだけ3ポイントを各選手が気持ちよく打てるかだろう。ディフェンスも重要だが、アメリカの高さには勝てない。だったら、点の取り合いだ。2点取られたら3点取る。こんなエキサイティングなゲームを期待したい。頑張れアカツキジャパン!!




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