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暇なときに 米国の学生寮 1

テレビでアメリカの学生寮は毎年学年末に荷物を全て持って退寮しないといけないというニュースを見ました。その通りで、結構大変です。我々日本人にはあまりピンとこないかもしれません。卒業するまで荷物を置いておいてはいけないのかと思ってしまいますが、いけないのです。


寮はサマースクールで使用するのです。学校にすれば夏休みは稼ぎ時です。多くの日本人もサマースクールに参加しています。実際に高校に、大学に入る前に体験させる保護者が多いのだと思います。


アメリカの大学は、例外もあるとは思いますが、寮があります。大学だけではなく、アメリカに約300校あるボーディングスクールでも毎年学年が終わると退寮しないといけません。


この年頃の学生が一年暮らした部屋の片づけは大変です。学年末の2週間は期末テストで片づけをしている暇はありません。学校によっては倉庫があるところもありますが、ない場合は全てを持って帰るか、近くの倉庫に入れるか、捨てるかという選択になります。


倉庫を約3か月の夏休みに借りるとなるとそれなりの値段になります。多くのアメリカ人は持てる分だけもって実家に帰り、残りは捨てるそうです。日本人的には「もったいない」と思いますが、大量生産・大量消費が当たり前のアメリカでは倉庫代にお金をかけるぐらいだったら買い替えようとなるそうです。


寮の部屋には通常、ベッド、机、クローゼットしかありません。枕、布団、シーツ、毛布、デスクランプ、ハンガー等々も持参しないといけません。留学生はそんな荷物を日本から持って行くのは難しいので、現地入りしてから買い揃えることになります。


アメリカでは8月にはいるとBack to School Salesが始まります。このセールでアメリカ人も留学生も必要なものを買い揃えます。そうは言っても毎年毎年何を買うのだろうと思っていましたが、上述の通り、捨てて買い直す文化のアメリカにおいて、約300校のボーディングスクール、約3000校の大学の入寮前の需要は大きいのです。


入寮前に必要なものを揃えようとショッピングモールに行って凄く驚いたことがあります。Back to School Salesで売られている商品の多くがMade in USAなのです。こうやってアメリカの製品が売れる仕組みを作っているのです。


ショッピングモールでは、ドーム(寮)セットなるものも売っている。枕、布団、シーツ、毛布、など必要なものが全て入っている。ワンサイズだったので、学校のベッドのサイズを確認しようとホームページを見ていたら、店員さんが学校の寮のベッドは皆同じサイズだと言う。


入寮日。自分で運転する学生、親の運転で学校に到着する学生様々だが、大渋滞することもある。もたもたしていられない。授業のレジストレーションを確認、教科書を買って、あっという間に前期の授業が始まる。課外活動、学校内での仕事のレジストレーションなどやることは多い。入学早々パニックになる新入生が多い。(つづく)

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