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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

アメリカの大学のCOVID-19対応 ~Amherst College~

新型コロナウイルスの感染拡大を受け、3/7に非常事態宣言を発出したニューヨーク州の大学では、その対応に追われている。マンハッタンにある大学からは感染者も確認されている。世界中から人が集まるマンハッタンで感染拡大を防ぐのは難しいだろうが、各大学は感染防止に懸命に努力している。。


Columbia Universityでは、3/9, 10の授業を休講にし、今週中にリモート(オンライン)で授業を再開する予定とのことだ。New York Universityは、3/10の授業は通常通り行うが、3/11以降の授業はリモートで行われるとのことだ。春休みは予定通り3/16-3/20迄。春休み明けの3/23-27の授業はリモートで再開するが、いつから通常の授業に戻るかは3/23の週に公表するとのことだ。


ニューヨーク州イサカにあるCornell Universityでは授業は通常通りだが、海外で学ぶ(Study abroad)学生にはアメリカへの帰国命令を出している。また、Cornell Universityでは、感染者が確認された国からCornell Universityへ訪問するには、アメリカ入国後14日滞在後でないと認めないとの方針を打ち出している。


ニューヨーク州ではないが、もっと突っ込んだ決断をした大学がある。マサチューセッツ州にある名門リベラルアーツカレッジであり、Little Ivyの一校のAmherst Collegeは、3/12, 13の授業をキャンセルし、春休みに入ることを3/9に発表した。加えて、非常に難しい判断だが、Amherstのコミュニティーを守ることが最も大切なことであるという考え方から、春休み明け後の3/23からは今学期の残りの全ての授業をリーモート(オンライン)で行うことを決断したと発表した。5月までの今学期全ての授業をリモートで行うというのは学生のみならず、先生にとっても大変なことだ。


学長は、どんなに止めても、春休みに多くの学生が学生寮を出て、結果的に世界中を旅行することになる。その状況で新型コロナウイルスの感染を防ぐことが難しいという判断だという。


この決定で殆どの学生は自宅に帰り、3/23以降は自宅で授業を受けることになるが、寮を出て自宅に帰ることが難しい学生は、春休みも学内に留まることを条件に、今学期の終わりまで学生寮に残ることを許可するということだ。


従って、留学生は引き続き学生寮で過ごすことが出来るというのは良いニュースだ。しかしながら、春休みの旅行は禁止され、アクティビティーは限られる。大変だ。学生にとって後悔の残る学期にはしてほしくない。


New York Universityは、以下のようなメッセージを送っている。


Under any circumstances, classes will be held through the end of the semester to ensure the academic continuity and progress of our students.


どのような状況でも、学期末まで授業を行い、学生の学業の継続性と進歩を確実にします。


とても力強いメッセージだ。頑張れ、留学生!

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