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米国留学情報 F-1, M-1ビザ ~オンライン授業に注意~

この秋からの米国留学に係るビザ手続きは複雑だ。

COVID-19を受け、The Student and Exchange Visitor Program(SEVP)は、春と夏の学期のオンラインコースに関する一時的な免除を制定、このポリシーにより、非移民の学生は、COVID-19の緊急時に非移民のステータスを維持するために連邦規制で通常許可されているよりも多くのオンラインコースを受講することが出来ていた。

U.S. Immigration Customs Enforcement (ICE)は、2020年秋学期に向けて、The Student and Exchange Visitor Program(SEVP)が定めたこの一時的な免除の変更を7/6に公表した。

The U.S. Department of State(米国国務省)は、2020年秋学期の全てをオンラインで行う学校に通う学生にはビザを発給しない方針を決めた。対象はボーディングスクール、大学や語学学校などに留学するF―1ビザと、美容学校やパイロット学校など職業訓練プログラムを受講するM―1ビザ。

米国の大学、ボーディングスクールでは、2020年秋学期の授業をどのように行うかは学校によって様々だ。大きく3つに分類することが出来る。対面授業を行う学校、対面授業とオンライン授業を組み合わせて行う学校、そして100%オンライン授業を行う学校だ。

100%オンライン授業で秋学期を行う学校に通う目的で米国に入国、滞在することはF-1, M-1ビザを既に持っていても出来ない。ハーバード大学は、秋学期から一部学生のキャンパス滞在を認めるものの、授業はすべてオンラインで実施すると発表したが、留学生にはビザが発給されないことになるので、キャンパス滞在は叶わない。また、既に米国で活動している学生で、2020年秋学期の全てをオンラインで行う学校に通うことが決まっている学生は、米国を出国する必要がある。対面授業を行う学校に転校するなどの対応を取らない限り、国外退去処分になる場合もある。

通常の対面授業で運営されている学校に通う非移民F-1学生は、既存の連邦規制に拘束される。対象となるFビザの学生は、最大で1クラスまたは3クレジットをオンラインで受講できる。

オンラインクラスと対面授業を組み合わせて行う学校に通う非移民F-1学生は、オンラインで複数のクラスまたは3クレジット以上をとることができる。しかしながら、届け出が必要だ。これらの学校は、プログラムが完全にオンラインではないこと、学生が秋学期に100%オンラインで行われるコースを受講していないこと、および学生が、学位取得の為に必要な最小限のオンラインクラスを受講することを、フォームI-20「非移民学生ステータスの資格証明書」を通じてSEVPに届け出る必要がある。

尚、上述の免除は、オンラインコースへの登録が許可されていない英語トレーニングプロ