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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

Society 5.0 に向けた人材育成  第4回

更新日:2019年3月20日

~社会が変わる、学びが変わる~

私の印象は、文部科学省の大学に対する要求はかなり突っ込んだもののように思える。


その中でも、「大学は、学生が身に付けるべき能力を明らかにした上で、各大学自らが授与する学位に見合った カリキュラム(学位プログラム)をデザインしていくことになる。」というところは同感だ。


大学の入試方法の見直し、そして大学の成績の可視化はとても重要だと思う。

大学に入るのはゴールではなく、あくまでもスタートライン。目的を持って卒業できるような教育が望まれる。そうしていくためには企業も変わらないといけない。


現状は難関大学に入学することが就職への「資格、ブランド」になっているように思えてならない。就職試験では、難関大学出身であれば一定の学力があるというのが企業側の認識だ。全ての企業がそうだと言っているわけではないが、一般的に重視されるのはコミュニケーション能力、協調性だ。空気が読めない学生は嫌われる。


外国人留学生の一般的な理解は、日本人学生は勉強しないというものだ。4年間毎日授業以外に5-6時間勉強する学生と授業以外は殆ど勉強しない学生の差は明確だ。


企業はその点に注目し、学生の成績を重視すべきだと思う。成績で足切りを設けるべきであって、大学名で足切りを設けるべきではない。そうすれば学生は一生懸命勉強することになる。学生が身に付けるべき能力を大学が明らかにし、デザインされたカリキュラムに基づき、大学4年間一生懸命勉強した学生を採用することにより、その企業の生産性は向上するはずである。


そうすると大学は入試に際し、重要視すべきものは高校の成績となるはずだ。ということは、高校は、学生が身に付けるべき能力を明らかにした上で、各高校自らが授与する学位に見合ったカリキュラムをデザインしていくことになる。


こうすることにより、学生には、アルバイトではなく、勉強を一生懸命する必要がでてくる。答えのある問題を解くことが教育のゴールであってはならない。


いずれにせよ、先生の負担は増えそうである。先生に対するサポート体制の確立がとても重要なのではないでしょうか?(全4回終わり)


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