篠原金融塾 グローバルマーケットウィークリー 10/2/2020
今週の最大の注目は、1)トランプ米大統領の健康状態、そして、2)9月の雇用統計が予想を下回ったこともあり、財政刺激策が議会で合意できるか、だろう。
新型コロナウイルスに感染し、入院中のトランプ氏自身が3日、ツイッターに動画を投稿し、「良くなった」と強調したものの、今後の数日間が正念場になると語っている。
ただでさえ、政治リスクに備えるのは難しいが、大統領選1か月前に大統領本人の新型コロナウイルスの感染だ。その新型コロナウイルスに対応するための財政刺激策については、議論が続いている。政治リスクに賭けるのはもってのほかだが、どうやってポートフォリオを運営するかは非常に難しい。
トランプ米大統領が短期間で回復すれば、強いアメリカ、強い大統領、”Make America great again!” だ。米株は高値を試すだろう。逆に入院が長期化するようだとバイデン氏勝利というシナリオが浮上する。米株は下値を試すだろう。ボラタイルな展開を予想としか言いようがない。
先週金曜日には雇用統計が発表された。9月の米非農業部門就業者数は、66万1000人増えたものの、増加幅は前月の150万人から鈍化している。何はともあれ、米国の就業者数は順調に回復してきたと言えるが、引き続き、新型コロナウイルス流行が始まった2月の水準を1,070万人下回っているのも事実だ。
政治リスクから米経済にダメージを与えるのは何としても避けて欲しいと一番思っているのはパウエルFRB議長だろう。
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