暇なときに 4/19/2020 日曜日

良い天気だ。窓を開けて換気。気持ちが良い。

日経の「MBA、高額な授業料の真価」

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO58183880X10C20A4TM5000/

という記事に目が止まった。

世界的に有名なビジネススクールで経営学修士(MBA)取得を目指す学生たちが、新型コロナウイルスの感染拡大でキャンパスが閉鎖され、オンライン授業に切り替えられたことなどで、期待していた水準の教育が受けられなくなっており、授業料の一部返還を求めている、という記事だ。

この問題は、大学院留学生だけではなく、全寮制の高校(ボーディングスクール)、学部留学生にとっても同様だ。特にアメリカ留学のための学費は、年間6-9万ドル(約660万円-990万円)と高額だ。

学校側は、教育の質や学位の価値は、授業料の額をはるかに超えると絶対的な自信を持っている。教育施設の維持・拡充、教職員への給料などの支払いの為に、各学校は、社会で活躍する卒業生、現役の学生の保護者に対して、学校への寄付をお願いするだろう。十分な寄付が集まれば授業料の一部返還という話は実現するかもしれない。記事は以下のように締めくくっている。

多くの学生が高額な学費を払ってでもMBA取得を目指すのは、学位取得後に高い報酬が得られるという期待からだ。しかし、コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)と経済への長期的な悪影響によって、将来の見通しも崩れつつある。

そうだよ。高すぎるよと考える人が多いだろう。たしかに高すぎるのは事実だが、以下のような捉え方もあるということを是非とも知っていて欲しいと思う。

日本では、より高い給与を得るために修士を目指すという人は少ない。それよりもっと本格的に研究を続けたいという人が多いだろう。学位は、より名誉職的なものとして捉えられているような気がする。こういう環境で生きてきた我々が、アメリカの高等教育の学費は高すぎると感じるのは当然だ。

欧米の企業はどう考えているのか? この学位を取得した人材の労働生産性は高く、高給を払ってでも採用したい人材だと考えている。つまり、欧米の企業は、アメリカの高等教育を信頼しているのである。特に、アメリカの有名私立大学のMBAの学位の価値は高い。

学生の側から言えば、この学位を取得できれば、初任給で2年分の学費を貰えるような会社に就職できる可能性が高いということだ。だからこれだけの学費を払ってでも、この学位を取得したいと考える。あっという間に学費分は回収できるわけであり、学位の価値はとても大きい。

MBA卒の特徴は、問題解決能力に長けていることだと言われてきた。ウォール・ストリート、コンサルティング業界は、その能力に対して高い給料を支払ってきた。これからはどうだろう?

AI革命により、大きく働き方が変わるだろうと言われてきた昨今の世の中。その動きが新型コロナで更に加速するかもしれない。

企業が高等教育を信頼しなくなれば、学位の価値も失われていくだろう。大きく世の中の価値観が変わっていく中で、今まで以上の価値を与えるような教育を行うにはどうすれば良いのか?

教育大国のアメリカでもそれが問われていると思う。

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