暇なときに 篠原金融塾 FRBが利下げしたのに株が売られた!

株、為替のことはよく報道されます。でも皆が一番知らない事は米2年債が売られ、米10年債が買われて、イールドカーブが大幅にフラットニングしている事。そしてこの事実が分かったとしても、これがどういう意味かわかる人はもっと少ない。


モーニングサテライトとという市場にフォーカスしたテレビ番組でさえ、2年債は売られました、10年債は買われましたとしか報道しない。識者が出てきて金融政策について難しい言葉を使って説明、逆イールドが示唆していることは、なんてことを話しているので、視聴者は金融関係者に限られてしまう。


例えば、今朝の東京市場では市場関係者はこんな話をしているはず。

25bpの利下げは予想通りでしたが、パウエル議長の記者会見はハト派じゃなかったですね。パウエル議長は、「ミッドサイクルアジャストメント」っていう言葉を使っていますね。ちょっと織り込みすぎていた今後の利下げ期待は剥落、カーブはフラットしていますけど、ここからどう思います?


FRBの保有資産の縮小について8/1に前倒しで終了するのだからフラットニングは継続しそうだね。キャリーもとれないし、ちょっと難しいね。


「全然わからないよ。普通の人は!何か危機感は感じる。何か良くない感じ。」というのが友人の素直な感想。


今日の日経平均は前場を終わって売られていない。何故か?


円安が進んでいるからじゃないかなあ?

そうか円安は日本の輸出企業がドルでお金をもらった時に円にすると沢山になるからいいんだね!


でも何故円安が進んでいるの?


アメリカの中央銀行(FRB)が会議を開いていたらしい。トランプ大統領は「金利を大幅に下げろ」って言ってたんだよね。


でもFRBのパウエル議長って人は、今回は利下げをしたけど、今後については、金利を下げれば良いってもんじゃないと言ったんだよ。今回の利下げは米中の関税問題とか難しい問題で景気が悪くなるかもしれないからその予防でやったんだって。


そうか!


FRBが保有資産の縮小を止めるってどういうこと?


FRBが持っている債券をマーケットで売却。債券を買った人はFRBにお金を支払う。マーケットのお金の量が減るってことだから、お金の値段である金利は上がるよね。それをやめるってこと。金融引締めの政策を止めるってことだよ。


そうか。FRBが決めるのは短期金利。それを今回25bp利下げした。みんなはこれからも継続的に利下げを実施すると思っていたのにどうやらそうじゃないらしいということで短期金利が上がった。


同時に債券を売るのを止めるんだから長期金利は売られない、金利は下がるんだ。そういうこと?


そういうこと!それをイールドカーブのフラットニング(平坦化)っていうんだよ。


新聞記者にとっても難しい事だから記事にならない。株のことばかり報道されていますが、少なくとも昨日の米国の株価を動かしたのは短期金利が思ったより下がりそうじゃないから。金利のことをもっと知っていたほうが良いですよ!


専門家っぽい意見を。


これだけ世界中にじゃぶじゃぶの過剰流動性がある中、何故FRBが保有資産の売却を止めるのかは意味不明。これをやらないから市場金利は正常化しない。


史上最低水準の失業率、市場最高値水準にある米株価。米経済は決して悪くない。


不確定要因は関税問題。この問題を解決するのに金融政策で出来ることはない。財政政策で対応するしかないのに、財政政策はうてない。


こんなことをやり続けていると市場は歪み、リスク資産に資金は集まる。今回の利下げは必要なかったと思う。円安だけで日本株を買うのは??


トランプ大統領は「株が売られたのはFRBのせいだ。ドル高が進み、ますます中国、日本に儲けさせるなんてFRBは何をやっているんだ」


というのをもっと汚い言葉を使って罵るでしょう!

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