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執筆者の写真篠原竜一 代表取締役社長

暇なときに 安倍一弱?

参院選の選挙区の投票率が48.80%。比例代表は48.79%。九州の悪天候が影響したこともあるが、それにしても低すぎる。男女別にみると男性の投票率は49.42%、女性は48.22%。あまり変わらない。


日本経済新聞社の参院選情勢調査で、有権者に投票に行くか聞いたところ「必ず行く」と答えた人は57%。「なるべく行くつもり」と答えたのは29%。合計すると「行く」との回答は86%に達しており、期待していたが、実際には有権者の半分以上が投票にいかない。


テレビの選挙特番で石原慎太郎氏、亀井静香氏の対談が放送されていたが、二人のレベルの高い話には耳を傾けざるを得なかった。


石原良純氏が「安倍一強体制が続いている中で」と切り出すと、いきなり亀井氏は、「一弱なんだよ、言葉を間違えちゃいけない」。慎太郎氏は、「安倍一弱とふがいない野党がいるだけ」と切り捨てていた。


慎太郎氏が、「一国の最高責任者、要するにトップのリーダーから強いメッセージがでたことあるかね?」と続けると亀井氏は「ないね。時代だね。」


慎太郎氏が続ける。「これはね、福沢諭吉の有名な言葉なんだけど、立国は公にあらず私なり」。国を考えるのは私事なんだけどね、私事として自分のこと、国のことを考える日本人は少なくなったな。」


自民党に期待することは何かと良純氏が質問すると、


亀井氏は、「新しい血をいれるしかないね。古い血だけじゃダメだ!腐るだけだ!」


慎太郎氏は「期待しないから俺、辞めたんだよ」と言ったうえで、「彼らが、次の世代が日本を支えていかなくちゃいけないんだからさ。軽蔑する気もないし見捨てるつもりは毛頭ないよ。ただやっぱりさ...何というか、発想力がないよな。国民が奮い立つみたいな新しい発想、新しい提言をしてもらいたいね。50年先に期待を持てるみたいな」


このおじいちゃんたち凄くないですか?


激動の時代に日本のリーダーとして活躍した二人の政治家が今の日本の政治を「安倍一弱とふがいない野党がいるだけ」という時代だ。投票に行くも行かぬも個人の判断なので仕方はないが、人に任せて文句を言う日本人が減り、引き受けて考える日本人が増えて欲しいと願っているが、なかなか難しそうだ。

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