篠原竜一 代表取締役社長

2019年4月13日2 分

暇なときに FRBは2021年まで政策金利を据え置き?

FRBは3月のFOMCで、年内は金利を変更しない見通しを示しつつ、来年については1回の利上げを予測しているが、大半のエコノミストたちは、FRBが2021年末まで政策金利を据え置くと予想している。

次の一手は利下げと言っている人も増えてきた。そんなにアメリカ経済弱いのでしょうか?

3末対比で考えると、米10年債は16bp、独10年債は13bp、仏10年債は8bp、JGB10年債5bp金利上昇、株式市場は堅調だ。ドル円も112円台に乗せている。週初の日経も買われて始まるだろう。

繰り返しになりますが、アメリカの中央銀行がバランスシートシートの縮小を止めて、政策金利を動かさないとすれば、流動性が高い市場に引き続き資金は流れるはず。大きな金利上昇はない。

だからといって、逆イールドでリセッションリスクっていうのはやはりしっくりこない。

S&P/Case Shiller U.S. National Home Price Indexを見てみると米国の住宅価格は2000年対比30%上昇。リーマンショック前の高値も既に更新している。これを危ないとみる人もいるのかもしれませんが、米短期金利が上がらないのであれば、引き続き投資家の資金もモーゲージ債に集まるものと思われ、金利の大幅上昇はなし。従って、住宅が大きく調整すると考えるのもちょっと悲観的になりすぎているような気がします。

金利は大きくは上がらない。株は堅調。債券投資でこんなに少ないキャリーを取りに行くゲームはたしかに怖い気もしますが、キャピタルゲインを狙うにはもう少し値幅がでないと上を買って、下を売ってしまいそうな気がします。

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